歴史

江戸時代の版元(本屋さん)とは

江戸時代の版元とは

蔦屋つたや重三郎じゅうざぶろうは江戸時代の版元でした。

と言われても、何してた人なのかよくわかんない!

という私みたいな人のために調べてみました。

「版元」とは

現代では「本屋さん」と言ったら「製本された本を売っているところ」であって、印刷所や出版社を思い浮かべる人はいないと思いますが、江戸時代の「本屋さん」というのは、本の企画から印刷、販売までをトータルで手掛ける場所でした。

また「印刷」と言っても、今みたいなコピー機はもちろんないので、出来上がった作品を版木はんぎに写して彫り、墨をつけて紙に転写していました。学生時代に版画をやったことありますよね。あんな感じです。

これらの作業は、作家、彫り師、摺り師など職人がそれぞれ対等な立場で行い、製本は外部の業者に任せることもありました。

そしてそれを全て監督していたのが、書店の店主ということですね。

竹笹堂さんの木版印刷の動画がわかりやすく、緻密な作業に最後まで見入ってしまいました。

作品のオリジナルとなる版木を所有している問屋のことを「版元」と呼んでいました。

書物問屋と地本問屋

版元と呼ばれる問屋には、学術書を扱う「書物問屋」と、娯楽本を扱う「地本問屋」がありました。

書物問屋

儒学書、歴史書、医学書などの学術書を取り扱っており、このような本のことを「物之本」と呼んでいました。

地本問屋

洒落本、草双紙、狂歌本などの大衆本、また浮世絵版画などを出版していました。

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本ができるまでの流れ

  1. 作者の原稿を紙に清書する
  2. 清書したものを板に裏返しに貼る
  3. 墨の部分が浮き出るように周りを彫る
  4. 浮き出た部分に墨を塗る
  5. 印刷用の紙を乗せて、バレンで摺る
  6. 表紙屋で製本する

全部手作業なので想像するだけで大変そうですが、③は特に気が遠くなるような作業ですね…。

草双紙が大当たりをとるまでの過程を描いた、十返舎一九の「的中地本問屋(あたりやしたじほんどんや)」がとてもわかりやすいです✨↓

絵本ギャラリー「江戸絵本とジャポニズム」解説「江戸絵本とその時代」三章 草双紙

まとめ

江戸時代の本屋さん(版元)について調べました。

今みたいに、AIが絵を描き、ボタンひとつで何枚もコピーできる機械が一般家庭にも普及していると蔦重が知ったら驚きそうですね。