横浜流星さん主演の2025年大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』が楽しみなので、主人公の蔦屋 重三郎について調べてみました♪
▼『べらぼう』の登場人物についてはこちら▼
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蔦屋重三郎って誰?
蔦屋重三郎プロフィール
名前 | 蔦屋 重三郎 |
あだな | つたじゅう |
時代 | 江戸時代 |
生年月日 | 寛延3年1月7日 (1750年2月13日) |
死没日 | 寛政9年5月6日 (1797年5月31日) |
職業 | 本屋さん・プロデューサー |
江戸時代中後期のカリスマ本屋さんですね♪
蔦屋重三郎の生涯
- 吉原で働いていた父親の元に生まれ、7歳で「蔦屋」という吉原の茶屋を営む喜多川氏の養子になる
- 23歳の時に吉原大門の前で書店「耕書堂」を開き、吉原細見(遊郭の案内書)を出版
- 30歳で売れっ子作家の黄表紙(絵入りの小説)を出版し、徐々にビジネスを拡大
- 33歳で日本橋通油町に書店を開く
- 波に乗り、洒落本や狂歌本でもヒット作を連発
- 41歳の時に幕府の取締りにより財産の半分を没収されるが、その後もめげずに出版を続ける
- 脚気で死亡。享年48歳
▼蔦屋重三郎が登場する小説『蔦重』のあらすじと感想はこちら▼
蔦屋重三郎が生きた時代
江戸時代は1603年~1868年まで。200年以上続いた天下泰平の世です。
その中でも蔦重が生きた1750年(寛延3年)~1797年(寛政9年)というのは町人文化が花開き、江戸も人口100万人を超える大都市となった頃。しかしだんだん経済が行き詰って幕府の財政が厳しくなっていった頃でもあるようです。
征夷大将軍でいうとこのあたり↓()は在任期間
9代 徳川家重(1745~1760)
10代 徳川家治(1760~1786)
11代 徳川家斉(1787~1837)
参考:江戸時代の征夷大将軍一覧
享保の改革を行ったことで有名な8代将軍徳川吉宗は蔦重が生まれる5年前に亡くなっているんですね。
蔦重の時代で私でも知っている権力者といえば田沼意次と松平定信。もちろん蔦重の人生にも大きな影響を与えた人物です。
ちなみにだけど、世界はどんな感じだったのかというと、蔦重が生まれた1750年は音楽の父と呼ばれるバッハが亡くなった年であり、蔦重が亡くなった1797年は歌曲の王として知られるシューベルトが生まれた年でもあります。
蔦重と同時期に生きていた作曲家はモーツァルト(1756-1791)ですね。クラシック音楽が好きなのでつい作曲家を出してきてしまいました。
1789年にはフランス革命も起こっています。18世紀後半といえばイギリスでも産業革命が起こったりと、ヨーロッパは激動の時代でした。
日本は鎖国中(1639~1854年)だったので、海外の情報(文化含む)が広く入って来ることはなく、そのために独自の文化が発展したといえます。
蔦屋重三郎は何をした人なのか
一言でいえば「本屋さん(版元)」ですね。
でも当時の本屋さん(版元)というのは、本を売るだけの場所ではありません。作品の内容から作家の選定、その製品化まで全てプロデュースしていました。
重三郎の「耕書堂」もたくさんの戯作者や絵師を抱え、洒落本や黄表紙と呼ばれる挿絵入りの小説や、人気役者の錦絵(カラーの浮世絵)などを出版していました。当時、読書や観劇は庶民の大きな娯楽でしたから、流行の最先端の仕事といえますね。
高価な新刊本を買うことは庶民にとってはなかなか難しく、貸本業も盛んだったようです。
しかし田沼意次が失脚し松平定信の時代になると、娯楽への取り締まりが厳しくなりました。蔦重が取り扱っていた出版物も摘発され、財産の半分を没収されてしまいます。
それでもめげずに作品を発表し続けた「耕書堂」。
現代まで名を残す著名な作家たちの腕はもちろん、重三郎の見る目とプロデュース力の高さには驚かされるばかりですね。
蔦重と関わりのあった絵師たち
喜多川歌麿
(1753年~1806年)
美人画を描かせたら右に出る者なしの天才絵師。
「大首絵」と呼ばれる、人物の上半身を大きく描いた浮世絵が大人気に。
蔦重とはともに吉原連(狂歌を詠むために集まるサロン的なもの)に属していました。
葛飾北斎
(1760年~1849年)
世界的にも著名な浮世絵師。『冨嶽三十六景』はあまりにも有名。
蔦重が生きていた頃の北斎は「勝川春朗」という名前でした。阿部寛さんが蔦屋重三郎を演じた映画『HOKUSAI(2021)』では、少々問題児だった春朗の才能に目をつけた蔦重がその成長を見守る様子が描かれています。
東洲斎写楽
生没年不詳
約10か月の短い期間に役者絵その他の作品を版行したのち、忽然と姿を消した謎の絵師
by Wikipedia
写楽の名前は知らなくても、この絵はどこかで見たことがあるはず↓
スマホケースとかにもなっているし。
人気の役者を美しく描いた絵がウケていた時代、写楽のこの独特な画風は庶民の度肝を抜いたことでしょう。
まとめ
江戸時代の版元・蔦屋重三郎についてまとめてみました。
随時加筆中。
▼蔦屋重三郎が登場する小説『蔦重』のあらすじと感想はこちら▼
歌麿、北斎、写楽も出てきます♪